私は令和8年度の中小企業診断士1次試験にて、完全独学で4科目に合格しました。
この記事では、4科目に合格した私が、中小企業診断士1次試験で「過去問」を何年分演習したかを解説します。
この記事は、こんな方におすすめです。
- 中小企業診断士1次試験の勉強をこれから始める方
- 独学で勉強を進めている方
- 過去問の使い方に迷っている方
私自身、1次試験は2年にわたって合格を目指す計画で勉強を進めています。
勉強開始のタイミングで、7科目すべてに合格することは難しいと判断したからです。
勉強を進める中で、
過去問を何年分を何周すればええんやろか?
と悩むことがありました。
今回は、私自身が過去問をどのように利用したかについて解説していきます。
診断士試験に挑む方の参考になれば幸いです。

結論:過去問は5年分を3周しました!
結論、私は5年分の過去問演習を行いました。
最終的には3周しています。
実際に演習してみて、
これ以上やっても、点数は上がらなかったなぁ…。
と正直に思います。
これは「私の場合は」という但し書きがありますので、受験生全員にとってこれが良いというわけではありませんのでご注意ください。

使用教材は、テキストと同じシリーズの「最速合格のための第1次試験過去問題集」です。
過去5年分の過去問が掲載されています。
過去問演習をする理由
資格試験の勉強を行うにあたり、過去問演習をする理由は様々だと思います。
私は主に以下のような意味があると思っています。
- 論点の理解を深める
- 出題方法を把握する
- 出題傾向を把握する
- 過去出題の問題が本試験に出ることを期待する
論点の理解を深める
各科目のさまざまな論点について問題を解くことで、知識の理解を深めることができます。
私の場合、テキストを読むだけでは、なかなか頭に入ってきません。
また、問題集はテキストと連動しており、基本的には学習した順番に問題を解いていきます。
そのため、
「この章を勉強したから、この問題を解いてみよう」
という流れで進めることができます。
一方で、過去問はさまざまな論点が混ざった状態で出題されます。
そのため、
「この問題、どの知識を使って解くんやっけ?」
と、自分の頭の中から必要な知識を引っ張り出す必要があります。
私は、この「自分で思い出して答える」という作業が、知識を定着させるうえで重要だと感じました。
また、過去問演習後の復習では、自分が間違えた論点や理解が曖昧だった部分に絞って復習することができます。
ただテキストを最初から読み返すよりも、自分の弱点に集中して復習できるため、より効率よく理解を深められました。
出題方法を把握する
各論点がどのような角度から問われるかを理解することができます。
例えば、私の場合は過去問演習をして、
【財務・会計】の「効率的フロンティア」は図で出がちなんかなぁ~。
とか、
【企業経営理論】のPPMはいろんな出題方法があるんやな~
という感想を持ちました。
出題方法を把握することで、「この論点はここまで理解しておかないといけない」という物差しにすることができました。
また、問題集では見たことのない出題方法もあり、
そういう角度で聞いてくるか~。
と、勉強になることも多かったです。
出題傾向を把握する
過去問を通して、最近の出題傾向を把握することもできました。

【経営情報システム】だと、
✓頻出っぽい
- EVMS
- 正規化
- SQL
✓トレンドっぽい
- AI
- ブロックチェーン
のような感じです。
診断士試験は、幅広い論点を持つ科目の複数勉強をしなければいけません。
すべての論点を拾おうとすると、
なんぼ時間があっても足りません。
そこで私は、まず過去問を通して出題傾向を把握することを意識しました。
頻出している論点や、最近の出題テーマから優先的に学習することで、限られた勉強時間でも効率よく学習を進められると考えたからです。
そのうえで、時間に余裕が出てきたら、細かい論点まで少しずつカバーしていきました。
合格に満点は必要ない!
と割り切れることが大切だと思って、
6割でいいよ!!
と、何度も自分に言い聞かせていました。
過去出題の問題が本試験に出ることを期待する
過去に出題された問題とほぼ同じ問題が出ることを期待して、過去問を演習される方も多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
一言一句全く同じ問題が出題されるということはあまり考えられませんが、
正誤問題などで、ほぼ同じ選択肢が出題されることはあります。
特に苦手な科目ほど
類似問題出てくれへんかなー(思考停止)
私の場合は、【経営情報システム】でワンチャン同じ問題がでないか期待して過去問を演習していました。
これは、あまりよくないと思うんですけどね。どうしても期待してしまいます。
では、次になぜ5年分で十分だと思ったかを解説していきます。
5年分で十分と感じた理由
これまでいくつかの資格試験の勉強を行ってきました。
それぞれの対策で解いた過去問の数は大きく異なります。

中小企業診断士の試験勉強は、宅建の試験勉強を参考にしています。
では、なぜ宅建は12年分を3周しているのに中小企業診断士は5年分で十分だと思ったのか。
以下、3点の理由があります。
- 過去問演習中心は限界だと思った
- 時間がなかった
- 買った過去問題集が5年分しかなかった
過去問演習中心は限界だと思った
過去問演習中心の勉強とは、過去問が完璧に解けることを目的とする勉強のことです。
実は私が宅建受験時も、
宅建は過去問を完璧にしておけば受かる
と言われていました。
実際、宅建は模試の点数も良く、43点!!
本番までは
え?落ちるビジョンが見えない。
何点で受かるか
と舐め腐っていたのを思い出します。
ただ、本試験を受けてそれは勘違いだったことに気づきました。
私の場合、過去問に頼りすぎていて、苦手な範囲をテキストに戻って復習することを疎かにしていました。
それが仇となり、本番では苦手だった「法令上の制限」および「税制その他」で4/11という失態を犯すことに。
中小企業診断士の過去問を見て、これも宅建と同じ思いをするな直感的に思いました。
よって、反省を活かして、過去問を解けるようになることよりも
過去問からテキストに戻って本質を理解することに重点を置きました。
そうすることで、過去問そのものをたくさん解かなくても、別の問題に対応できる力を身につけられるのではないかと考えたからです。
逆に簿記2級は出題方法がほぼ固定化されていました。(問1は仕訳、問2は穴埋め、問3は決算表…..のように)
こういう場合は、如何に解き慣れているかが重要だと思っていたので、結構な回数の過去問を解いています。
実際に試験を受けてみて、この認識は正しかったかなと思います。
時間がなかった
私が診断士試験の勉強を開始したのが、2026年の2月中旬です。

スケジュール的に、各科目の過去問をこなそうと思うと、結果的に5年分が限界だったと思います。
上図のスケジュールを見ていただいても分かる通り、結構キツキツでした。
もう少し余裕があるスケジュールでも、過去問演習の数は増やしていなかったと思います。
(たぶん受験科目数を増やしてました。)
5か月で4科目という条件では、5年分での演習がちょうど良い量だったと感じます。
買った過去問題集が5年分しかなかった
元も子もありませんが、「最速合格のための第1次試験過去問題集」で掲載されている過去問は5年分です。
もちろん、これよりも多くの年度を収録した過去問題集も市販されています。
ただ、私は「スピードテキスト」で学習を進めていたので、
5年分で十分だよ!
とTAC社から言われていると信じて学習を進めていました笑
上記を理由に5年分の過去問で学習を進めました。
次に、過去問を何周するかとう問題もあります。
3周で十分と感じた理由
本試験までに、5年分の過去問を3周しました。
私の場合、3周することで、過去問演習を通じて身につけたいことは十分にカバーできると考えていたからです。
ただ何となく3周するのではなく、それぞれの周回に意味を持たせて進めました。
★1周目
1周目は、以下のことを意識して演習しました。
- 点数は気にしない
- 出題方法に慣れる
- 出題傾向を掴む
- 頻出論点の理解を復習を通して進める
- 捨て問っぽい問題に時間は掛けない
1周目は、とにかく点数を気にせずに進めました。
演習するたびに、少しずつ理解が深まっていくと思っています。
実際、ほとんどの科目で1周目の1回目(R7年度分)の点数が悪いですが、2回目、3回目と点数が取れていく傾向にありました。
(途中で下がる科目もあったけど)
点数に一喜一憂せず(めちゃくちゃするけど)、
「どんな問題が出るのか」
「どんな論点がよく出るのか」
「自分はどこが理解できていないのか」
を把握することを重視していました。
また、テキストでもあまり扱われておらず、D~E問題となっているものは解説を読むくらいに留めています。
どうせ出ないよ
と割り切っていました。
「6割で合格」はこの時から自分に呪文のように言い聞かせています。
★★2周目
2周目は、以下のことを意識して行いました。
- 点数は気にする
- A~C問題での間違いは猛省する
- 出題論点の周辺知識も併せて復習する
- 捨て問は一切復習しない
1周目と違い、2周目は点数にもこだわっていました。
前回より点数が伸びていることはもちろんですが、
この科目は過去問で〇割取っておきたい
という基準を設けていました。その基準に達しているかも確認するようにしていました。
| 科目 | 基準点 |
| 企業経営理論 | 80点以上 |
| 財務・会計 | 70点~80点 |
| 経営法務 | 70点~80点 |
| 経営情報システム | 70点 |
また、「最速合格のための第1次試験過去問題集」では、各問題がA~Eまで正答率別にランク付けされています。
特に、正解しておきたいA~B問題と、正解すると合格点にグッと近づくC問題での間違いはよく復習するようにしていました。
また、2周目に入ると少し余裕が出てきたので、復習の際は頻出論点の周辺知識も確認するようにしていました。
そう思えば、あれって?
似たようなことばであれって…
の繰り返しです。
これくらいのタイミングで、自分の中でも捨て問ははっきりしていました。
ええい、捨て問捨て問
と思う問題は、一切復習していません。
★★★3周目
3周目は、すべての科目に関して本試験直前(2~1日前)に行いました。
以下のような目的がありました。
- 点数は気にしない
- 間違いも気にしない
- 脳を試験モードにする
とにかく全問題を解いて、脳を試験モードにすることを意識しました。
もちろん、抜けていた知識の復習も少しはしましたが、それはメインではありません。
1日で複数科目の受験をしなければいけませんので、それに合わせるように1日に複数科目の過去問を解きました。

試験前日に更新した記事がございますので、当日の様子はこちらをご参照ください。
また、過去問の進め方に関しては、こちらの記事をご参照ください。

最終的には、4科目に合格できましたので、この方法が私には合っていたのだと思います。
各科目の過去問演習
ここでは、各科目の過去問演習の結果を紹介しておきたいと思います。
企業経営理論
| 年度 | R7 | R6 | R5 | R4 | R3 |
| 1回目 | 45 | 79 | 71 | 67 | 72 |
| 2回目 | 82 | 81 | 86 | 87 | 90 |
比較的点数は安定していました。「本番でも8割超え見てるやん」と夢見ていたこともありました。夢でした。
(過去問演習の様子はこちら☟)
(攻略法はこちら☟)
財務・会計
| 年度 | R7 | R6 | R5 | R4 | R3 |
| 1回目 | 48 | 64 | 72 | 80 | 76 |
| 2回目 | 72 | 76 | 76 | 84 | 80 |
「本番でも7割」とうたっておりましたが、その通りになりました。
(過去問演習の様子はこちら☟)
(攻略法はこちら☟)
完全独学【中小企業診断士】財務・会計の勉強法|簿記2級は必要?5か月で4科目合格した私が実践した攻略法 – 診断士合格への道
経営法務
| 年度 | R7 | R6 | R5 | R4 | R3 |
| 1回目 | 64 | 76 | 56 | 88 | 68 |
| 2回目 | 96 | 68 | 88 | 92 | 88 |
過去問演習で一気に点数が伸びました。(なお、本番は…。)
(過去問演習の様子はこちら☟)
(攻略法はこちら☟)
経営情報システム
| 年度 | R7 | R6 | R5 | R4 | R3 |
| 1回目 | 68 | 60 | 56 | 80 | 76 |
| 2回目 | 72 | 84 | 84 | 80 | 76 |
過去問演習にあまり力を入れていなかった科目です。。辛かった。
(過去問演習の様子はこちら☟)
(攻略法はこちら☟)
ご参考いただければ幸いです。
まとめ

中小企業診断士1次試験の過去問は、私は5年分を3周しました。
私の場合は、5か月で4科目の合格を目指していたため、勉強時間とのバランスを考えて5年分としました。
また、各周に意味を持たせて演習を行いました。
- 1周目:出題方法や出題傾向を把握する。
- 2周目:点数を意識しながら弱点や周辺知識を復習する。
- 3周目:本試験直前に試験モードへ入る。
特に意識したのは、過去問を解けるようになることだけを目的にしないことです。
宅建受験時に過去問に頼りすぎた反省もあり、今回は、
過去問を解く
↓
テキストに戻る
↓
本質を理解する
という流れを大切にしました。
過去問は、本試験と同じような問題を解くためだけではなく、「どのような論点が、どのような形で問われるのか」を知るためにも役立つと思っています。
これから中小企業診断士1次試験の勉強を始める方は、ぜひ自分の勉強時間や理解度に合わせて、過去問の量や周回方法を考えてみてください。
私自身の勉強法が、これから受験される方の参考になれば幸いです。
<次はこれ読んでね🐈>


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