【実体験】中小企業診断士1次試験の科目合格制度とは?4科目合格した私が解説

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私は令和8年度の中小企業診断士1次試験にて、完全独学で4科目に合格しました。

今回の記事では、実際に利用している「科目合格制度」について、制度の仕組みや有効期間、利用するメリット・デメリットを解説します。

この記事は、こんな方におすすめです。

  • 中小企業診断士1次試験の勉強をこれから始める方
  • 1年で7科目すべてに合格するのは難しいと感じている方
  • 科目合格制度の仕組みや有効期間を知りたい方
  • 複数年に分けて合格を目指す勉強計画を立てたい方

私自身、1次試験は2年にわたって合格を目指す計画で勉強を進めてきました。

勉強を始めた段階で、仕事と両立しながら7科目すべてに合格するのは難しいと考えたからです。

そこで活用したのが、中小企業診断士1次試験の「科目合格制度」です。

制度を知っておくことで、受験する科目を絞ったり、複数年に分けて合格を目指したりと、自分の状況に合わせた受験計画を立てやすくなります。

実際に4科目に合格した経験も交えながら解説していきますので、これから受験する方の参考になれば幸いです。

なお、受験する科目数を絞った理由や実際の勉強計画については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

【中小企業診断士】1次試験は何科目受験するべき?4科目に絞った私の実体験 – 診断士合格への道


 科目合格制度とは?

中小企業診断士1次試験の科目合格制度とは、

7科目全体では不合格でも、基準を満たした科目については「合格」とされる制度のことです。

合格した科目については、一定期間免除が受けられます。

翌年以降、合格ができていない科目に対して、集中して学習を進めることができます。

仕事や家事などと勉強を両立しながら、1年ですべての科目に合格するのは簡単ではありません。

そこで、科目合格制度を利用すれば、合格した科目を活かしながら、残りの科目に集中して合格を目指すことができるのです。


 1次試験の合格基準

中小企業診断士1次試験には、主に次の2つの合格パターンがあります。

  • 7科目の総得点で合格する
  • 科目合格制度を利用し、複数年に分けて合格する

7科目の総得点で合格する

7科目の総得点が60%以上で、かつ1科目でも満点の40%未満がない

(参考:中小企業診断士第1次試験案内)

上記の条件の場合は、1次試験が合格になります。

(実際の各年度における合格基準は、公表される試験案内をご確認ください。)

つまり、すべての科目で60点以上を取る必要はありません。

得意科目で得点を稼ぎ、苦手科目をカバーすることも可能です。

フローにすると、下記のようになります。

これを具体的な点数で説明するとこうなります。

7科目としては不合格の場合でも、科目ごとで合格が与えられる場合があります。

それが、「科目合格制度」です。

次に、この「科目合格制度」について解説していきます。

科目合格制度を利用し、複数年で合格する

7科目全体では不合格となった場合でも、60点以上を取得した科目は「科目合格」となり、

一定期間、申請によって受験が免除されます。

もし受験1年目で4科目の科目合格ができた場合は、翌年は3科目を受験し、一定の条件を満たせば1次試験に合格することが可能です。

④のパターンは私が実際に2026年の試験で実際に取った点数です。

科目合格した科目の免除申請を行えば、

2027年度は【経済学・経済政策】、【運営管理】【中小企業経営・政策】の受験だけで済みます。

また、この場合2年目以降でどのように点数を取れば合格できるかが問題になります。

残りの科目の総得点が60%以上で、かつ1科目でも満点の40%未満がない

が合格基準になります。

もし、2年目で合格できなかった場合でも、翌年に「残りの科目の総得点が60%以上で、かつ1科目でも満点の40%未満がない」を満たすことができれば1次試験に合格となります。

ただし、科目合格しただけで自動的に免除されるわけではありません。

翌年以降の受験で免除を受けるには、所定の手続きが必要です。

また、科目合格制度を利用する場合は、合格した科目の有効期間についても把握しておく必要があります。


 科目合格の有効期間は?

科目合格による免除申請には、有効期間があります。

科目合格した翌年から2年間、所定の条件を満たせば免除申請が可能です。

また、2026年度に科目合格した科目で、2027年度は免除申請をせず受験し、2028年度は免除申請することも可能です。(2027年度は忙しくて受験自体しなかった場合も、2028年は免除可能)

得意な科目をあえて免除せずに受験し、不合格だった科目と合わせて総得点60%以上を狙う戦略も可能になります。


 科目合格制度のメリット・デメリット

実際に科目合格を利用して合格を目指している私が感じる、制度のメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

科目合格制度を利用して感じるメリットは4つあります。

  • 学習の負担を分散できる
  • 戦略的に勉強できる
  • 仕事や家庭との両立がしやすい
  • 勉強開始のタイミングを調整できる

  ★学習の負担を分散できる

7科目すべてを1年で合格しようとすると、幅広い知識を身につける必要があり、学習の負担も大きくなります。

診断士試験の出題範囲は多岐に渡るため、学習量はとても多いように感じました。

私自身のキャパが7科目一発合格に対応できる気がしません。

科目合格制度を利用すれば、複数年に分けて合格を目指せるため、1年あたりに学習量を減らすことができます。

  ★戦略的に勉強できる

自分の得意・不得意や、各科目の学習に必要な時間を考慮して、受験する科目を決められるのもメリットです。

例えば、私の場合は【財務・会計】【企業経営理論】は得意科目とし、苦手そうな【経営法務】と【経営情報システム】を組み合わせることで、モチベーション維持や勉強量の調整ができました。

また、1次試験と2次試験の関連性が強いとされる【企業経営理論】【運営管理】【財務・会計】は先に勉強し、できるだけ長い期間知識に触れる、といった2次試験を意識した戦略も立てることができます。

私の診断士試験への戦略は以下の記事をご参照ください。

【実体験】中小企業診断士1次試験の勉強の順番はどうする?5か月で4科目合格した私の進め方 – 診断士合格への道

  ★仕事や家庭との両立がしやすい

仕事や家庭の用事があると、勉強時間を十分に確保するのは簡単ではありません。

科目合格制度を利用して受験科目を絞れば、限られた時間を特定の科目に集中させやすくなります。

また、合格のためには多くの勉強時間が必要になると言われています。

長く続けるという意味でも、無理をせずに学習を進めることができます。

  ★勉強開始のタイミングを調整できる

7科目すべてを同じ年度に受験する必要がないため、勉強開始のタイミングによって受験科目数を変えることができます。

私の場合は、2026年2月中旬に学習をスタートし、7科目は間に合わないと判断したため、4科目合格を目指すことにしました。

どのタイミングで学習を始めても、1次試験の一部を消化できるメリットがあります。

ただし、科目合格には有効期間があるため、受験する年度を分ける場合は、期限も考慮して計画を立てることが大切です。

一方で、分散させることでのデメリットもあります。

次に、私が科目合格制度を利用していて感じるデメリットについてご紹介します。

デメリット

科目合格制度を利用して感じるデメリットは3つあります。

  • 学習期間が長くなり、モチベーションの維持が難しい
  • 受験費用がかさみやすい
  • 受験計画によっては、後半の負担が大きくなる

  ▼学習期間が長くなり、モチベーションの維持が難しい

科目合格制度を利用して複数年に分けて合格を目指す場合、学習期間が長くなりやすいというデメリットがあります。

勉強を始めた頃は意欲があっても、仕事やプライベートが忙しくなったり、思うように成績が伸びなかったりすると、勉強を続けるのが難しくなることもあります。

また、合格までの期間が長くなるほど、学習を継続するためのモチベーション管理も重要になります。

現状の私はこれに陥っています。

科目合格制度を利用する場合は、年度ごとの目標を明確にし、無理のない学習計画を立てることが大切です。

  ▼受験費用がかさみやすい

複数年に分けて受験する場合、受験料を年度ごとに支払う必要があります。

また、学習期間が長くなることで、テキストや問題集などの教材費が追加でかかる可能性もあります。

1年で合格する場合と比べて、受験費用や教材費などの負担が大きくなることがあるため、あらかじめ予算を考えておくと安心です。

実際に1年目にかかった費用や、2年目以降にのかかりそうな費用に関してはこちらの記事をご参照ください。

中小企業診断士1年目にかかった費用を公開|完全独学で4科目合格 – 診断士合格への道

  ▼受験計画によっては、後半の負担が大きくなる

科目合格制度を利用する場合、どの科目を何年目に受験するかが重要になります。

例えば、得意科目や比較的対策しやすい科目から優先して合格し、苦手科目を後回しにした結果、翌年に難しい科目ばかりが残ってしまう可能性があります。

苦手科目は、理解するまでに時間がかかったり、得点を安定させるのが難しかったりするため、後半の学習負担が大きくなることも考えられます。

科目合格制度を利用する場合は、単に合格しやすそうな科目から受験するのではなく、各科目の難易度や自分の得意・不得意、必要な学習時間を考慮して計画を立てることが大切です。


 科目合格制度はこんな人におススメ

ここまで、科目合格制度の仕組みやメリット・デメリットについて解説してきました。

では、実際にどのような人が科目合格制度を利用するのに向いているのでしょうか。

私が考える、科目合格制度がおすすめなのは次のような方です。

仕事や家庭と勉強を両立している人

仕事や家庭の用事があると、勉強時間を十分に確保するのは簡単ではありません。

私も仕事が中心ですが、一定リズムで勉強時間を確保できたりモチベーションを維持できません。

7科目すべてを1年で合格しようとすると、幅広い範囲を勉強する必要があります。

そのため、勉強時間を確保するのが難しい方は、受験科目を複数年に分けることで、無理のないペースで合格を目指せると思います。

1年で7科目すべてに合格するのが難しいと感じる人

中小企業診断士1次試験は、経済学・経済政策から中小企業経営・政策まで、幅広い分野から出題されます。

すべての科目を十分に対策するのが難しい場合は、受験科目を絞り、複数年に分けて合格を目指す方法もあります。

一度に勉強する科目数を減らすことで、各科目の理解を深めながら学習を進めやすくなります。

7科目同時に学習ができないことを恥ずかしいと思う必要はありません。

実際、私は同時に学習する科目数は5科目が限界だと感じます。キャパは人それぞれかと思うので、自分に合わせて学習を進めることが最も重要だと感じます。

自分の得意・不得意に合わせて受験計画を立てたい人

科目によって、得意・不得意や必要な勉強時間は異なります。

自分の得意分野や学習に必要な時間を考慮し、どの科目をいつ受験するか計画的に決めたい方にも、科目合格制度は選択肢のひとつになります。

ただし、得意科目だけを優先すると、後から苦手科目ばかりが残ってしまう可能性もあります。

残りの科目も考慮しながら、計画を立てることが大切です。


 1年で合格を目指せる人は?

十分な勉強時間を確保でき、7科目すべてを対策できるのであれば、1年での合格を目指す方法もあります。

(私はキャパがなくて無理です。。)

科目合格制度を利用すること自体が目的ではありません。

自分の生活状況や勉強時間、得意・不得意を踏まえて、最も合格を目指しやすい受験計画を立てることが大切です。

 まとめ

今回は、中小企業診断士1次試験の科目合格制度について解説しました。

科目合格制度を利用すれば、1次試験全体では不合格となった場合でも、合格基準を満たした科目について、一定期間、免除申請を行うことができます。

科目合格制度には、次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

  • 学習の負担を複数年に分散できる
  • 得意・不得意に合わせて戦略的に勉強できる
  • 仕事や家庭と両立しやすい
  • 勉強を始めるタイミングを調整できる

デメリット

  • 学習期間が長くなり、モチベーションの維持が難しくなる
  • 複数年にわたって受験することで、費用がかさみやすい
  • 受験計画によっては、苦手科目が後半に残り、負担が大きくなる

私自身、2026年度の1次試験では、完全独学で4科目に合格しました。

仕事と勉強を両立しながら合格を目指すうえで、科目合格制度は有効な選択肢のひとつだと感じています。

ただし、必ずしも複数年に分けて受験することが正解とは限りません。自分の勉強時間や得意・不得意を考慮し、無理のない受験計画を立てることが大切です。

これから中小企業診断士1次試験に挑戦する方は、科目合格制度も選択肢に入れながら、自分に合った勉強方法を考えてみてください。

この記事が皆様にとって、お役に立てれば幸いでございます。

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