【完全独学】中小企業診断士1次試験の勉強法|5か月で4科目合格した私が実践した方法

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1.結論:中小企業診断士1次試験は「全体像→個別論点」の順で勉強する

理解→問題演習→暗記の順番がおすすめです。

今年度、4科目の合格を目指して勉強を進めました。どの科目も範囲が広く、当初は「本当に試験日までに勉強が完成するのか….?」と不安になることもありました。

1次試験は科目によって暗記量や理解の難しさが異なります。
限られた時間の中で、これらの知識を「理解」し、「暗記」まで完成させなければいけませんでした。

私は「暗記」がかなり苦手のため、まずはどの科目でも全体像を「理解」することから始め、大枠が分かったタイミングで細かい「暗記」をするようにしていました。

今回は、各科目でどのように「理解」を進め、「暗記」まで完成させたかを実体験を通して解説していきたいと思います。


2.中小企業診断士1次試験の概要を最初に確認する

どの資格試験でも言えることですが、私は勉強を始める前に、まず中小企業診断士の1次試験がどのような試験なのかを確認しました。試験の全体像を知らないまま勉強を始めると、どこに力を入れるべきか判断できないからです。

一般社団法人日本中小企業診断士協会連合会のHPには、30㌻にわたって試験概要が載っています。また、市販の教科書の冒頭部分にも、試験の概要がまとめられていることがあります。

私が最初に確認した内容は以下の3点です。

 ❶試験時間と配点

全7科目あることや、配点は全科目100点であること、試験時間が60分と90分の科目があることを確認しました。

「90分の科目は問題数が多いけど、深くは聞かれないのかな~」とか「60分で100点だとスピード感必要なのかな~」と妄想していました。また、「マーク式だと消去法が使えるやん~」という楽観的な感想も持っていました。

 ❷合格基準点

宅建が7割~8割を目指して勉強しないと合格できないと言われていましたので、「6割って結構気が楽!」と思っていた記憶があります。

❸科目合格とは?

また、「2.科目合格基準は、満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率」という、科目合格というシステムもあります。

私はこの科目合格という制度を利用して、4科目の勉強を進めていました。

勉強を始めたのが2月中旬のため、いろいろ検討して今年度は7科目合格が間に合わないと判断しました。「科目合格」という制度があるということを知り、少しでも合格に近づけるように、まあずは4科目に絞って勉強すると決めました。


3.独学で使う教材は1種類に絞る

試験概要を知ることができれば、次は教材選びです。とても迷う部分かと思います。

直接手に取って見たい派のため、私は少し大きめの本屋さんで教材を探しました。小さい書店だと、中小企業診断士試験の教科書が販売してしていない可能性があります。簿記や宅建と比較して、受験者の数が少なめですからね。

教材選びのポイントは、手に取って、ぱらっと開いたときに続けられそうだという感覚です。

重要なのは、最初に選んだ教材をコロコロ変えないことです。

各出版社の教材は、テキスト・問題集・過去問が連動していることが多いです。「教科書はA社、問題集はB社、過去問はC社」とバラバラに選ぶよりも、最初に選んだシリーズで統一したほうが、教材間を行き来しやすく、勉強も進めやすいと感じました。

私が使用している教材は3つです。

 ❶スピードテキスト

TAC出版ナビHPより(リンク先は2026年度版です。ご注意ください。)

各科目ごとに販売されている、人気のテキストの1つです。

簿記や宅建でもTAC社の教材を使用していたため、半自動的にこちらを選びました。他の教材と比較して、文字が多めで表現もフォーマル化と思います。

私はイラストより文字多めの教材が好みで、分からない表現を自分で調べて理解を進めるタイプなので、一番合っているように思います。

また、巻末に過去問と教科書の出題範囲がマトリックス図で掲載されているのはとても便利ですね。

 ❷スピード問題集

TAC出版ナビHPより(リンク先は2026年度版です。ご注意ください。)

各科目ごとに販売されている、人気の問題集の1つです。テキストと連動しています。問題を解く際に参考にするべきテキストの範囲が記載されているため、使いやすいです。

広く理解を進めるためにもってこいの教材です。解説はシンプルですが、的確で分かりやすいです。

 ❸第1次試験過去問題集

TAC出版ナビHPより(リンク先は2026年度版です。ご注意ください。)

各科目ごとに販売されている、人気の過去問の1つです。無駄がなく、各年度の問題と解説が5年分掲載されています。

過去問は10年分演習しないといけない!、というような話もちらっと聞きますが、私は決してそうは思っておりません。5か年分を十分に理解しつつ、過去に出題のない範囲もテキストを使用して理解を深める方が合格に近づくと感じています。

過去問は過去問でしかありません。全く同じ問題は出ませんので、本番慣れ、習熟度測定、傾向を掴むために利用できれば十分です。


市販の教材とは別に、学習が進むにつれて自作の教材も有効でした。私の場合は、2つの自作教材を使用していました。

 ❹まとめメモ

字は汚い方の人

頻出範囲や理解が進まない範囲、直前に見直したいと思う範囲は自分でまとめシートを作成していました。

「所詮教科書の写しでしょ?」と思われるかもしれませんが、自作する理由は、自分が覚えたい情報だけを1枚にまとめられるからです。

教科書には関連知識が複数のページに分かれて掲載されています。そのため、直前期に「この論点をまとめて確認したい」と思っても、何ページも行き来しなければなりません。

一方、自作のまとめシートなら、関連する知識や派生論点を自分なりに整理して、1枚を見るだけで確認できる状態にできます。

 ❺自作テスト

もう忘れた

最後に紹介するのが、自作テストです。

意外と市販されていないのが、写真のような「穴あきテスト」です。

1次試験では、基本的に記述式の解答は求められません。

それでも、私は「答えを書く」という勉強方法をおすすめします。

まとめシートを見ながら学習する場合、答えがなんとなく分かっているような気がすると、そのまま次の項目に進んでしまいがちです。

しかし、実際に答えを書こうとすると、

「これ、なんだっけ?」

と手が止まることがあります。

この「思い出そうとする時間」が、知識を定着させるうえで重要だったと感じています。シートを隠して頭の中で答えるだけではなく、実際に答えを書くことで、一度立ち止まって自分の理解度を確認できます。

もちろん、本試験では記述する必要はありません。

それでも、知識を確実に定着させるという意味では、自作の穴あきテストは非常に効果的な勉強方法でした。特に暗記が多い科目では、直前期の確認にも役立ちました。


4.中小企業診断士1次試験の勉強法:私が実践した勉強サイクル

教材もそろったところで、次は勉強のサイクルに関してです。

結論、どの科目でもこのサイクルで進められれば合格点に近づくことが出来ると感じています。

<実践していた勉強サイクル>

【初期】

2週間でスピードテキストを適当に全ページ読む

2週間で問題集をスピードテキストを見ながら解く

【中盤】

2週間弱で問題集を2周目する(テキストを見たり見なかったり)

1週間で問題集を3周目する

過去問演習を行う(1回目)

【終盤】

過去問演習を行う(2回目)

まとめシートと自作テストを作成し、空き時間に学習を進める

【直前期】

テキスト読み直し、過去問演習(3回目)を行う

もちろん苦手・得意によってテキストや問題集の進み具合は異なります。やる気のみなぎっていた当初に行った【財務・会計】に関しては、簿記部分を飛ばしたこともあり、2週間でテキストと問題集を1周してしまいました。

一方で、【経営情報システム】は問題集6周しています。得手不得手によって、必要な時間数はことなりますが、概ねの流れは同じでした。

ただ、各科目の合格点は60%です。4割は間違えることができるため、苦手意識が強くなければこのサイクルで十分太刀打ち可能であると実感しました。

では、この学習サイクルで私が大切にしていたことをお伝えしたと思います。

 ❶初期

結論、初期段階は科目に苦手意識を持たないことに重点を置いて学習を進めました。

まずはテキストを理解できなくても良いので読む進めます。理解は5割程度で問題なかったです。全体像を掴むことのみを意識して読み進めました。

ここの論点は一切理解していませんでした。

問題集に関しても同様です。「解けなくても平気」「テキストを見ながら解いて正解すればOK」とハードルを下げて演習しました。

こうすることで、苦手意識を生むことなく、科目の全体像を理解することができました。

 ❷中盤

中盤に入ると、細かい論点の知識を身に付けることを意識して勉強していました。

ここで意識していたのは、「理解する」ことです。例えば、「OSI基本参照モデル=アプリケーション、プレゼンテーション、、、、」とただただ単語の羅列で覚えるのではなく、「OSI基本参照モデルとは、インターネットで使用する通信プロトコルで、プロトコルっていうのは、、、」と自分の言葉で表現する癖づけをしていました。

そもそもその用語が何を表すものかを理解していないと、自分の言葉で表現することが出来ません。

結構、単語を単語として覚えてしまっていることが多く、その場合、別の角度からの問いに対応出来ないということがあります。

その理論や用語に対して、「なに?」「なぜ?」をたくさん考えて覚えることが、いろいろな角度からの設問に対しても対応が可能になると感じています。

問題集に関しては、テキストを見ずに進めることで、定着していない部分を洗い出しました。

また、過去問に関しては点数は全く気にせずに進めました。これまで演習していた問題集の2~3段上の問題ばかりです。問題集と違って、テキストの順番通りに出題されるわけでもありませんので。

 ❸終盤

終盤に差し掛かると、過去問2周目が一つのカギになります。1度解いた問題ですが、科目への理解度を測るにはちょうど良いと思っています。

ここまでくると、すでに理解ができていてどの角度から問われても正解できる分野と、苦手なものに大きく分かれます。苦手な喪に関しては対策が必要になってきます。

特に頻出範囲で苦手なものは、自作のまとめシートや穴埋めテストが有効的でした。「暗記」を重点的に行うフェーズです。

過去問はどうしても1つの角度でしか問われないため、苦手を克服するための演習には向いないと感じます。

教科書ではどうしても理解できないものは、YouTubeやネットの情報を頼るのもありです。特に動画で解説しているものは、私にとって理解が深まる最適な教材でした。

 ❹直前期

直前期は、とにかく知識と感覚を忘れないことに重きを置きました。空き時間は、まとめシートを眺め、自作テストの演習に費やしました。

また、テキストを再度一から読み直してもみました。このタイミングだから理解できる、マイナー論点にも目を通す余裕がありました。

試験日1,2日前には、演習の感覚を取り戻す為、過去問を5か年分一気に解きました。自分の脳を戦闘モードに移行させて本番を迎えられたと思います。


5.中小企業診断士1次試験の過去問はどう使う?

過去問をどう利用するかは、人によって違うと思います。周回を通して知識を深める方もいれば、試験の傾向を掴むために利用する人、試験慣れのために利用する人など様々です。

直前期も含めて、過去問は3周しました。各演習にそれぞれ別の意味があったと感じています。

<1周目>

1周目は、問題の出題傾向や問われ方を掴むために演習しました。令和7年度→6年→5年・・・・と順番に演習しましたが、やはり初めて触れる令和7年度の問題が最もとっつきにくいと感じました。

だんだんと演習を重ねると、頻出論点が分かってきて解きやすくなります。テキストで見るべき部分や、理解すべき内容も分かるようになります。

あまり点数は気にせず、まずは実践に触れることを優先してサクサク進めました。

どの問題を間違えたか、のチェックは欠かさずに

演習よりももっと重要なのが、復習です。

復習の際は、写真のようにテキストのページ数を記入し、どこを見れば解けるかを分かるようにしました。次回演習以降の復習が効率的にできるようになります。

めちゃめちゃ復習しやすくなります。

<2周目>

2周目に関しては、演習中にその選択肢を選んだ理由を明確にするようにしていました。また、他の選択肢がなぜ間違っているのかもブツブツと声に出していました。

1つの問題に正答は1個しかありませんが、選択肢から広がる知識はたくさんあります。2度と同じ問題は出ないと思いますので、既出の問題から最大限学べるようにしていました。

各問題は、(1)1回目間違えていて2回目は正解、(2)1回目間違えて2回目も間違える、(3)1回目は正解していて、2回目は間違える の3パターンに分かれます。

(2)(3)に関しては、解説とテキストを参考に復習しました。(1)に関しても、解いている際に自信を持って解答できなかったものは復習を行いました。

また、頻出ではないマイナー論点と位置付けていた問題は、間違えても気にしませんでした。また、復習もそこまで力を入れていません。

繰り返しますが、合格点は60%以上であり、4割は間違えることができます。これがホントに重要です。

<3周目>

本試験前日、前々日には3周目の演習を行いましたが、この演習には各分野の理解度を深める意味はありません。

まとめシートや自作テスト中心だった直前期の勉強で、すこし実践から遠ざかったため、本番の感覚を取り戻す意味しかありません。

3回目でも間違えることはありますが、諦めて次に進んでいました。

【中小企業診断士】いよいよ本番。前日に思うこと。【前日でもブログは更新したい】 – 診断士合格への道 (shindanshi-study-note.com)

過去問に関しては、「10周します!」という方を見たことがあるくらい周回に力を入れる方もいらっしゃいます。また、過去問を完璧にしておけば合格するという声もあります。

出題傾向や試験全体の難易度、1年に1回しか実施されなことも鑑みて、簿記よりは宅建に近い試験と認識していました。簿記は問題に安定感があり、演習を丁寧に積めば合格に近づける印象です。

一方で、宅建は過去問だけやっていてもなかなか合格点に近づけない、厄介な試験との認識でした。

前回の宅建がそうであったように、過去問一辺倒だと厳しいと感じじたため、そこまで周回はしていません。どちらかというと頻出論点をまとめたり、テキストを幅広く読む時間を設けたりすることが功を奏したと思っています。


6.苦手科目はどうやって克服する?

【経営情報システム】は、私にとってかなりの難敵でした。

先ほど紹介した勉強サイクルをそのまま当てはめても、なかなか知識が定着せず、「このままでは科目合格できないかもしれない」と感じた科目です。

私の場合、まずテキストと問題集をそれぞれ3周しました。その後、過去問演習に入りましたが、問題集の内容が十分に定着していないと感じたため、過去問と並行して問題集も繰り返し復習しました。

最終的には、問題集を6周することになりました。(血の滲むような努力をこちらにまとめています☟)

経営情報システム – 診断士合格への道 (shindanshi-study-note.com)

とにかく触れる機会を増やして苦手意識や科目への拒否感を軽減していました。

結果、本番では64点と、ギリギリでしたが科目合格することができました。

苦手科目だからといって、最終的に得意科目にする必要はありません。

1次試験は60点で科目合格です。苦手科目で80点、90点を目指すのではなく、「どうすれば40点を下回らず、60点まで持っていけるか」という考え方も重要だと思います。

勉強計画でも血の滲む問題集周回

7.試験当日も最後まで勉強する

試験当日に見た知識が一番新鮮です。出題されればラッキーくらいで、最後まであがくことが1問の正答に繋がります。

とにもかくにも、60%以上取ればいいわけで、理解できてなくてもたまたま直前に見た知識で1問正解できれば、合格に1歩近づきます。

貪欲に1問を取りに行くためにも、会場への移動時間や直前の空き時間すべてを使用して、知識を詰め込みましょう。

実際、私は【経営法務】問2は直前に見た「合同会社の持ち分譲渡」に関するテキストの記述を覚えていて正解しました。直前以外は見ていないページだったため、粘り勝ちです。

最後の最後まで、1点を取りにいく姿勢が大切だと感じています。


8.5か月で4科目合格した私が感じた勉強法のポイント

本試験を受けるまで、この勉強方法で対応できるのかという不安はありました。

一方で、過去問をする中である程度の点数が取れることに気づき、間違っていないのではと思い始め、実際に狙った科目は合格することができました。

中小企業診断士試験の1次試験で重要なことは2点だと思います。

  • 全体像把握→個別論点理解
  • 4割は間違えられることを忘れない

科目数が7つあるため、初めからガチガチに理解しようと思うと、しんどくなって長続きしません。

まずは全体像から理解を始め、後に個々の論点の理解・暗記を進めるのがスムーズだと感じました。

また、各科目は6割で十分です。7科目で合格を目指すなら、凸凹があってもいいので、より気が楽になるかと思います。

私も来年は3科目を受験予定です。これまでと同様の流れで進めて行ければと思います。一緒にがんばりましょう!

<次に読むと良いでしょう>

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