完全独学【中小企業診断士】経営情報システムの勉強法|64点を取った私が実践した攻略法

執筆者:

カテゴリ:

私は令和8年度の中小企業診断士試験にて、【経営情報システム】は64点でした。

完全独学で合格した私が、実際に行った【経営情報システム】の勉強方法をご紹介します。

この記事は、こんな方向けに書いています。

  • 中小企業診断士の経営情報システムをこれから勉強する人
  • 経営情報システムの勉強方法が分からない人
  • テキスト・問題集・過去問をどう使えばいいか迷っている人
  • 経営情報システムに苦手意識がある方
  • 実際に独学した人の勉強方法を知りたい人

お役に立てれば幸いです。


経営情報システムはとにかくテキスト・問題集周回

【経営情報システム】の勉強を進める中で、一番大切にしたことは

「テキストと問題集を丁寧に周回する」

ことです。

他の科目は、過去問を中心に演習することが多かったですが、この科目だけは違いました。

とにかくテキスト周回を繰り返し、それに対応した問題集を徹底的に演習しました。

他の科目と勉強法を変えた理由は3点あります。

  • 過去問の出題傾向を読み取れなかった
  • 知っているか知らないかの要素強すぎ
  • とにかく何を言っているのか分からなかった

過去問の出題傾向を読み取れなかった

通常、なんとなく過去問から出題傾向を読み取って、重要な論点を中心に学習を進めることが多いです。

しかし、過去問演習をしていても全く傾向が掴めずにいました。

もちろん頻出範囲はありました。例えば「SQL」や「正規化」「EVMS」などです。

ただ、問題として出題されるのは、それぞれの論点について1問ずつということが多く、過去問から横断的に出題傾向を掴むのが難しいと感じました。

知っているか知らないかの要素が強すぎる

「○○は▲▲である」という問題が多く、知識として知っているかどうかが問われがちだなと感じていました。

「これって、過去問演習だけでは到底カバーできないよな」という印象です。

知らない論点を少なくすることの方が重要だと思ったので、

ある程度薄く広く知っている状態で、頻出論点だけ深めに

を意識していました。

そうすると自然と、過去問解きっぱなしでは対応が難しいとなったわけです。

とにかく何を言っているか分からなかった

ITパスポート取得時も、純粋なテクノロジー分野は捨てきっていました。

とにかく「何を言っているか分からなかった」からです。

馴染みのなさが、『用語』『仕組み』、『考え方』までに及び、脳みその理解を拒みました。

例えば。「OSI基本参照モデル」の分野では、ずっと何しているのか、何を言っているのか分からず、、

全体像を把握してから暗記が定着する私にとっては、本当に苦痛で仕方なかったです。

まずは、「何を言っているか分かる」ようにテキストを周回しようと決意しました。

苦手なことでも、数こなしていればなんとかなるかなと。

しかし、ここまで苦労した科目は後にも先にもないかなと思います。


経営情報システムは2つに分けた

【経営情報システム】は大きく2つに分けていました。

  • 頻出論点
  • それ以外

とても雑な分け方ですが、苦手過ぎて、これくらいしか思い浮かびませんでした。

頻出論点

頻出論点として重点的に勉強したのは以下の3つです。

・SQL

・正規化

・EVMS

TAC出版のスピテキの巻末には、出題分野がまとめてあります。

各年度の出題分野を見てみると、おおよそ上記3つが出題されていることが分かりました。

上記3つは暗記というよりは、仕組みを理解して考えて解く問題の色が強いと感じました。

そのため、まだ素直に受け入れられたのだと思います。

(SQLとかも意味不明だったけど…)

また、令和8年度もこの3つに関しては出題されており、重点的に勉強しておいてよかったと思います。

それ以外

そもそも、書かれている内容がテキスト3周しても全く分かりませんでした。

「本当に日本語で書かれているのか?」

と頭を悩ませていました。

もう診断士の受験を諦めようかなと思うほど、この科目を苦手にしていましたので、当時は全て同じように見えていたと思います。

(苦労していた様子☟)

経営情報システム – 診断士合格への道 (shindanshi-study-note.com)

知っているか知らないかのどちらか、つまり暗記色が強いと感じます。


頻出論点の攻略法

・SQL

・正規化

・EVMS

この3つを頻出論点と考えていました。

これらは、例外的に過去問を通して理解を深めた分野です。

SQL

まず、「何なのか?」を理解することに苦労しました。

データベースから指定した条件の情報を引っ張ってくるための命令文、くらいの認識です。

そもそもSQLを使用したこともなければ、データベースがどんなものなのかも分かっていません。

こんな理解力で試験に臨んでいます。本当に苦手だったんです。

SQLの命令文はテキストにあるものはなんとなく覚えました。

知らないものが出たら諦めようくらいの気持ちです。そもそも何個命令文があるのかも知りません。

SELECT句、FROM句、WHERE句の3つが何を示しているのかを分かれば、論点理解が進むと思います。

過去問演習の後、時間を掛けて復習するようにしていました。

解説をよく読み、

「結局何やってるの?」

を理解することに努めました。

正規化

「正規化」自体、何をやっているのかは分かりました。

一方で、どんな問題を解いても第2正規化が分からず、苦労した印象です。

(令和8年の問7に出題があります。条件に該当するものの組み合わせを選ばせる問題ですが、(オ)BとDが正解のところ(イ)AとCで回答している時点で全く理解していない…。)

何の参考にもならず申し訳ございません。

何度も問題を解いて、テキストと問題集を行き来しましたが、私は最後まで第2正規化を完全には理解できませんでした。

動画等も見あさりましたが、理解できず。ここは、誰かに直接教えてもらった方がよかったのかもしれません。

完全独学の弱みが出た印象です。

EVMS

比較的理解しやすい論点でした。

過去問よりも問題集の方が基礎的な内容を問うものが多いですが、それがいいと思っています。

EAC、CPI、SPI…など若干似ている用語が多いです。

EAC=Estimate At Completion

CPI=Cost Performance Index

SPI=Schedule Performance Index

など、頭文字がどんな単語かを覚えるようにしていました。

CPIやSPIは、

「どちらも分子がEV(Earned Value)」

と覚えていました。
これはX(旧Twitter)で見かけた投稿がきっかけで、かなり役に立ちました。

EACに関しては、

EAC=AC+(BAC-EV)×AC/EV

という式がありますが、覚えていません。

自分で式を導けるようにしていました。

過去問演習では、

EV、AC、EACが問題文に出てくる数字のどれか

を良く理解するようにしていました。

「6割でいい」が「6割は必要」に変わった科目

頻出論点にも関わらず、理解が進みませんでした。

「6割でいい」という免罪符が、逆に

「6割は必要」

という認識になった科目です。

正規化は曖昧なままで迎え、SQLは知らないものが出たらそれまで、という非常に不安定な状況で試験を迎えています。

科目合格のみを目指すことの弱点が出た形になりました。


それ以外の攻略法

上記の3分野以外は、ほぼ暗記という認識でいました。

薄く広くを意識して、テキストを読み込んでいます。

また、薄く広くで良いので演習も問題集中心です。

本当に苦手意識がすごかったので、常に【経営情報システム】の論点に触れておくことにしました。

逃げずに毎日触れる

ほぼ毎日何かしらに触れていた

4月中旬からテキストを読み始めました。

「2周すればなんとか理解も追いついてくるだろう」

と思っていた時期もありましたが、「分からない」だらけの連続でした。

おそらく、日常的に触れることがなくイメージが難しかったからだと思います。

その状況でも、繰り返し演習すれば掴めてくるものがあり、苦手意識は薄らぎます。

「あ、そもそもOSIモデルって~~」

「その中でもトランスポート層で出てくるプロトコルが….」

「プロトコルっていうのは…」

と、頭でイメージして論点を解釈できるようになります。

数をこなすことの重要性を認識できた部分です。

まとめシートで頭を整理

A4裏表5枚

頭の中でバラバラになっていた知識を整理するため、まとめシートの活用を積極的に行いました。

まとめシートを作成するときは、

「ゆっくりでいいよ~」

と自分に言い聞かせて、ゆっくり作成していました。

分からない用語や解説が出てきたら、チャッピーに聞いてそれをまとめシートに反映させていました。

毎日【経営情報システム】に触れるにあたっては、このような自作のまとめシートは持ち運びやすく、隙間時間にも使いやすかったです。

とにかく本気で苦手意識を克服することに注力していました。


実際の経営情報システムの勉強方法

では、実際に私が行った勉強方法をご紹介します。

  • テキストを軽く2周する
  • テキスト4周、問題集を5周する
  • YouTubeで関連動画視聴
  • 過去問演習2周
  • まとめリスト作成

テキストを軽く2周する

通常、最初の1周目は軽く読み流す程度で終わります。

しかし【経営情報システム】の場合は、1周してもさっぱりだったので、もう1周楽な気持ちでテキストを読むことにしました。

問題集を解いても一切理解できそうになかったからです。

結局、2周してもさっぱりでした。

テキスト4周、問題集を5周する

問題集1~3周目までは、テキストを常に見ながら問題集を解きました。

3周目くらいから、

「なにをやっているか」

が理解できるようになり、気持ちは楽でしたが、知識としては定着していませんでした。

4周目からは、テキストを見ずに解くことを増やし、間違えた問題だけテキストに戻って確認しました。

5周目でようやく、「見たことのある問題なら解ける」くらいのレベルに仕上がったと思います。

やった証を残すことも大切

苦手な科目はこれくらいやってちょうど合格点ラインに乗るのかもしれません。

YouTubeで関連動画を視聴

問題集2周目付近で、苦手意識のピークに達しました。

勉強方法に少しアクセントをつけた方が良いと思い、YouTubeでいろいろ調べてみることに。

私が実際によく見ていたのは、「ゆるコンピュータ科学ラジオ」です。

ゆるコンピュータ科学ラジオ

コンピュータに関する難しい内容を、かなり噛み砕いて説明してくれるチャンネルです。

私の場合、テキストを読んで、

「……何言ってるん?」

となった論点について、YouTubeで関連する動画を探していました。

動画を見て「なるほど、そういうことか」となったところで、もう一度テキストに戻る。

「テキスト → YouTube → テキスト」

という流れで勉強すると、理解しやすくなることがありました。

特に【経営情報システム】は、用語そのものを暗記するよりも、「そもそも何のための仕組みなのか?」をイメージできるようになることが重要だと感じました。

過去問演習2周

どの科目でも、過去問を2周するとある程度の手ごたえがあるものです。

しかし、【経営情報システム】だけは自信につながるような手ごたえは全くありませんでした。

出題傾向的にも、「知っているか」「知らないか」で決まる問題が多いと感じていたので、過去問を通して理解を深めるということはあまりしませんでした。

よって、復習もあまり時間を取っていません。

(過去問の演習結果)

年度R7R6R5R4R3
1回目6860568076
2回目7284848076

過去問自体はそこまで悪い点数を取っている訳ではありません。

ただ、問題集等で見たことがある問題やたまたま正解できたものが多かったため、実力で取れている点数とは一切思っていませんでした。

よって、油断はなかったです。

まとめリスト作成

今年受けた科目の中で、一番まとめリストを作成しました。

この分野は特にイミフだった

私がまとめリストを作成した分野は以下の通りです。

  • RASIS
  • 障害対策
  • OSS
  • オブジェクト指向
  • 機械学習
  • OSI基本参照モデル
  • OLAP
  • クラウドコンピューティング
  • カギ
  • システム開発
  • 拡張子
  • その他用語多数

テキストをそのまま転記しているものが多いですが、自分なりの言葉で言い換えたものなどもあります。

直前期は、隙間時間にこれを見ていることが多かったです。

最新情報をどうカバーするか

本試験を受けて感じたのが、テキストだけではカバーしきれない論点もあるということです。

もちろん、テキストの内容をしっかり理解していれば、合格点を狙うことは十分可能でした。実際、私も64点で合格しています。

一方で、本試験では、

「RAID10の世界を、まだ私は知らない」

となるような、テキストで十分に触れていなかった知識も出てきました。

これは私が勉強不足だっただけかもしれませんが、受験後にSNSなどを見ていると、**「最近の経営情報システムは、テキストの内容だけでは厳しくなってきた」**という趣旨の投稿も見かけました。

私自身も実際に受験してみて、同じように感じています。

もちろん、だからといって最新のIT技術を片っ端から勉強する必要はありません。

経営情報システムは範囲が広いため、そこまでやり始めるとキリがありません。

私なら、

「テキストを軸に勉強しつつ、YouTubeなどを使って最新の情報にも触れておく」

くらいをおすすめします。

特に、試験直前になったら、最近のIT関連ニュースや新しい技術について軽く触れておくだけでも、本番で見たことのない用語が出てきたときの抵抗感は少なくなると思います。


本試験の正誤

参考までに、本試験の正誤を載せておきます。

RAID10の世界を知らない

試験終了後も、手ごたえがありませんでした。

自己採点で前半が間違えすぎていて、不合格を確信しましたが、後半持ちこたえてなんとか合格することができました。

もう2度と受けたくありません。


まとめ

【経営情報システム】は、今回受験した科目の中でも特に苦手意識の強い科目でした。

テキストを読んでも何を言っているのか分からず、問題集を何周しても自信が持てない。

それでも、テキスト・問題集を何度も周回し、分からない論点はYouTubeやチャッピーも活用して、一つずつ理解していくことを意識しました。

特に、

  • 頻出論点は、過去問を通して理解を深める
  • それ以外の論点は、薄く広くテキストを周回する
  • 苦手でも逃げずに毎日触れる
  • まとめリストを作成して知識を整理する
  • テキストだけでは分からない内容はYouTubeなどで補う
  • 本試験で知らない問題が出ても焦らない

という勉強を続けました。

正直、最後まで苦手科目でした。

それでも、令和8年度の本試験では64点を取ることができました。

【経営情報システム】は、すべてを完璧に理解しようとすると、かなり大変な科目です。

私のように苦手意識がある方は、

「分からなくても毎日触れる」

から始めてみてください。

何度も見ているうちに、最初は意味不明だった用語が少しずつ頭に入ってきます。

苦手なことでも、数をこなしていると、なんとかなるものです。

<参考記事>

【独学向け】中小企業診断士一次試験ガイド|4科目合格した私が勉強法を解説 – 診断士合格への道 (shindanshi-study-note.com)

【完全独学】中小企業診断士1次試験の勉強時間はどれくらい?5か月で4科目合格した私の実績を公開 – 診断士合格への道 (shindanshi-study-note.com)

【完全独学】中小企業診断士1次試験の勉強法|5か月で4科目合格した私が実践した方法 – 診断士合格への道 (shindanshi-study-note.com)

経営情報システム – 診断士合格への道 (shindanshi-study-note.com)

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です